思うところあって臨時で文章を書きます。
近ごろ恋愛道場Twitterのフォロワーが2500からウンともスンとも言わなくなってどうしようかと思っていたところ、ふとタイムラインで話題になっていた「黒ギャル銀行員」という女をイジッたら100イイねくらいもらえて一気に30人くらいフォロワーが増えました。嬉しい笑 おれ、自分のアカウントでも100イイねなんてめったにもらったことねえぞ。以下が自分の渾身のネタツイートになります。どうぞご笑覧ください。
女から男へのモテコンサルは、非モテ男を応援したいという気持ちがあるのなら、股を開いて一発やらせてあげるのがよい。それ以外の応援は不要どころか有害。自分が有名になるためにモテコンサルをやってるのなら、股を開いて一発やらせてあげるのがよい。いずれにせよ股を開いて一発やらせてあげるのが
— RD @エモおぢ本舗 (@moteken_RD) August 5, 2018
以下は真面目な話です。経緯はシンプルで、黒ギャル銀行員という女がTwitterで非モテにファッションアドバイスをしていて、その内容が杜撰だということでたくさんの恋愛工学生やナンパ師たちがこぞって猛反発したというところです。それを受けて、ぼくからの主張はシンプルです。
「腹立つなら今すぐ彼女をミュート」
「それ関連のツイートするやつも今すぐミュート」
ぼくが常々言ってる「彼(彼女)に対して敵意や攻撃心があるときは、まだその人とは関わってはいけない」という言説の実践だと思ってミュートしてほしい。なぜ関わってはいけないか。
理由。それは、あなた方がどれだけ彼女に反発して抗議しても彼女の行動を変えることなんてできないから。たしかに彼女のコンサル行為は無理筋の暴挙かもしれませんが、ぼくの目から見たら、ナンパ師たちの抗議だって明らかな無理筋です。そこから平和な化学反応は起こらない。生粋の機能主義者、孔子先生だってたぶん同じことを言うはず。むしろ彼女に抗議することは彼女の知名度を上げることに貢献していく。あなたの嫌いな人間をさらにのさばらせることになる。彼女の行動に影響を与えれるとしたら、身近にいる信頼できる人物とか影響力のある人物だけでしょう。それはもう彼女の知己であるところのサウザー氏あたりに託するしかない。あなたがネット言論の世界で成り上がっていきたいのなら話はまた別ですが、そうでないなら彼女には一切触れないのが正解。
この女にかぎらず、女から男へのモテアドバイスというのは概して自分の個人的な好き嫌いを、しかも人としての好き嫌いを押し付けているだけなのですが、こうやって「自らの凡庸な感覚を伝える」ことをコンサルだなんて大層にパッケージングして収益をはかろうとしているところに女の浅はかさがあり、このビジネスが実際に成立しかねないところに男たちの浅はかさがあります。でも、もうこういう構造って仕方ない。「鳥は飛ぶ」くらい自明なこと。「なんで鳥は飛べるんだよぉ」って言って駄々こねても始まらないし、「あの鳥は飛んじゃいけない存在なんだ」だとか「あの鳥は努力もしてないチートだと思います」と言っても仕方ない。ネット越しの信用度でいったら、顔を露出してる若い姉ちゃんは最強なわけ。広告費ばんばん出してる商品みたいなもんですよ。だから売れるに決まってる。でもね、あの女のコンサルを受けている非モテの男たちのことなんて究極どうでもいいじゃん。ぼくらは人の非モテに関わって御託垂れてるほど暇じゃないでしょ?彼らだっていつかそのうち「全然役に立たないもん買っちゃったな」って気づきますよ。それは彼らにとって貴重な体験になるんだから。だからほっとけばいいんですよ。おれらはおれらでコツコツ自前で飛行機発明していきましょ。自分が飛ぶことだけ考えてましょうよ。って、そういう話。
あなたがあなたのやるべきことをやっていると、いずれどこかのタイミングで黒ギャルを許容して手を取り合える日が来るはず。もしくは彼女のことなんて路傍の石のように一切目に入らなくなる日が来るはず。それはサウザー氏が証明していることでしょ?ちょっと前の彼だったら、たぶんだけど「小娘の分際が!!」みたいなこと言って舌鋒鋭く彼女のことを批判していたでしょうけど、今やもう余裕の貫禄で「しょうがないな、この愚鈍なお嬢さんは」てな感じでにニコニコ仲裁に入っている。これは間違いなくステージを1個抜け去ったということでしょう。
もう少し一般的な話をすると、誰だって新しい分野に参入するときは浅はかなものです。みんな浅はかなりに自分の信じることをやっていくしかない。がむしゃらにやっていたら、その途上で無理筋の1つや2つ強引に通そうとしてしまうことだってあるでしょう。当の本人にはわからないのです。しかし忘れてはいけないのは、そういう浅はかな初心者たちというのは周りの温かい人たちから機会を与えられることでのみ成長していくことができるのだ、ということ。ぼく自身もそうやってお客さんや周りの皆から機会を与えられて育てられてきました。最初のうちは無意識にたくさん嘘をついてはあわよくば自分自身や周りを騙そうとしてきましたし、何度も無理筋を通そうとしてそのたびに当事者から反発を食らってきました。すべて黒歴史ですが、成長には黒歴史は必要なのです。そうやって自分が揉まれたり見守られたりしながら育てられてきた経緯もあってか、いつの頃からか「他人の行動を阻害するようなことは、それが自分の気に入らないことであっても極力やらないようにしたい」という考え方に落ち着きました。新規参入者のことを未熟だと思ったり、つぶしたいと思ったときは、極力そこから目を背ける。そういうわけで自分の気に入らないものはことごとくミュート。(これはもしかしたら歪んだ考え方かもしれないという自覚が少しありますけど。)
と、これらの理由を述べ立てても、彼女をミュートすることはとても困難かと思います。なぜか?それはあなたが彼女のツイートを心のどこかで見たがっているから。気晴らしの娯楽として、ちょうどいい『イライラ』のはけ口を探しているから。そうやってあなたはあなたの貴重な時間とエネルギーを気晴らしの娯楽に浪費していく。これを専門用語で『養分になる』といいます。あなたの貴重なエネルギーを彼女に注いでいるという意味で、あなたは彼女のファンであるとも言えるでしょう。そして『養分になる』『ファンになる』選択をしているのはほかならぬあなた自身であり、その結果の
責任ももちろんあなたにあります。
余談ですが、女コンサルはこれから真価を試されるでしょう。将来彼女が自分のこの黒歴史をどう振り返るのか。そこが肝です。恋愛工学界隈のインフルエンサーとは違って彼女はしっかり顔も出してるわけで、フェードアウトしたりもできないでしょうし。コンサルを続けてるうちに、彼女はある日必ず男たちの「モテ願望の真っ暗な深淵」に触れることになる。その時には呑気な顔して「応援」だなんてことは絶対に言ってられなくなる。自分が男たちに及ぼしてきた行為の責任を自分で引き受けることを自覚する。ガチのコンサルとして生まれ変わるのか。それとも匙を投げるのか。それこそが彼女の経ていくプロセスに違いないのです。ちなみに、これまでにもたくさんの女コンサルが現れて、だいたい「みんな幸せになれ」とか「いろいろ勉強になった!」とか口当たりのいいこと言って、自己正当化しながら撤退していきました。これからも同じような女は次々と現れるでしょう。そしてこういったことは彼女自身の問題であって、ぼくたち男にとってはどうでもいいことです。
あなたはあなたの成長のことだけを考えていてください。不純なものは、要りません。
最近のコメント